The World is Not Enough.

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主に映画と海外ドラマの感想を書いてます。ネタバレなしカテゴリ以外はネタバレあり。時々文房具やコスメの話も。

X-MEN:アポカリプス

映画 アメコミ映画 MARVEL X-MEN

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2011年公開の『ファースト・ジェネレーション』、2014年公開の『フューチャー&パスト』に続く、新3部作の最後を飾る作品。

60年代、70年代ときて、今回は80年代が主な舞台となっております。

 

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この作品については意見がけっこう分かれていて、2016年公開の大作の中では最もがっかりな作品、と言われていたりも。

たしかに単体で見ると、映像美がすごいわけでも、意表をつくような展開があるわけでもありません。

しかしながら、新3部作、いや、旧3部作とあわせた映画版X-MEN6部作のラストとして、素晴らしい作品だったと思います。

(ただし、『ファイナル ディシジョン』を映画版X-MENの一員として認めるのは抵抗がありますが。)

というか控えめに言ってもサイコーでした。

 

 

まず、冒頭の、紀元前3600年のシーンから大興奮。

前作『フューチャー&パスト』のエンドクレジット後にも少し描写がありましたが、"最初の人"エン・サバ・ヌール/アポカリプスが、儀式によって自らの魂を他のミュータントへ移そうとしています。彼はこの方法で転生を繰り返しているのです。

ところが、儀式の途中に謀反が起こり、アポカリプスの配下である黙示録の四騎士の奮闘虚しく、アポカリプスは崩れたピラミッドの下に生き埋めとなってしまいます。

 

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この古代エジプトの四騎士、出番はほんのわずかですが、個人的にはけっこうお気に入り。

左から、PESTILENCE(疫病)、DEATH(死)、FAMINE(飢饉)、WAR(戦争)。

それぞれ、ビーストのような超人的な怪力、プロフェッサーやジーンのようなテレキネシス能力、パイロのような火を操る能力、衝撃波で相手を粉々にする能力の持ち主です。

DEATH以外が一瞬にして、落ちてきた石の下敷きになってお亡くなりになるのが諸行無常感があります…

 

ところで、アポカリプスを演じるのは、絶賛活躍中のオスカー・アイザック

オスカー・アイザックの無駄遣い説もありましたが、観客にとってというより、共演者にとって、彼がアポカリプス役であったことが大事だったんじゃないかな。

中途半端な人(失礼)が相手だと、役に入りこみづらくなってしまいますし。

 

で、そのアポカリプス。

『フューチャー&パスト』後の世界で、ミュータントを崇拝するカルト教団の儀式により、長い眠りから覚めます。

そしてたまたまストームと出会い、彼女の家と思しき場所へと行きます。

ここでテレビに手を当てて、自分が眠っていた間の人類の歴史を学ぶシーンがあるのですが、これと似たシーンがほかの映画にあったような?

弱者=ミュータントでない人間たちが、武装によって世界を支配していることに激怒するアポカリプス。

自分の力でストームの能力を増強させ、さっそく残りの配下探しの旅へ。(1人は嫌い…?)

 

現代の黙示録の騎士がね、ちょっと適当に見繕った感があると思うんですよね。

たまたま出会ったそこそこ強そうなミュータントを、行き当たりばったりにちょっと強化して配下にしてみました、みたいな。

まあここに時間を割いても仕方ないので、このあたりはあっさりで良いかもしれませんが。

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現代の黙示録の四騎士。左から、サイロック、エンジェル、ストーム、マグニートー

一応それぞれ疫病、死、飢饉、戦争の役割が割り当てられているようですが、作品中では特に関係はないです。

 

サイロックは映画初登場。演じるオリヴィア・マンはサイロックの大ファンだったそうで、衣装を原作に近づけるよう意見して採用されたとか。

彼女はセクシーで格好いいので、是非また見たいのですが、どうかなあ。

 

エンジェルは旧3部作の最後『X-MEN:ファイナル ディシジョン』(原題 X-MEN: The Last Stand)にも出てましたね。今回はかなりやさぐれております。

アポカリプスが彼のお洋服をお直ししている間に、チャールズとエリックはこそこそ話をしていますが、アポカリプスに見つかってしまいます。

 

 

前作で好評だったクイックシルバーのシーンも、今回は拡大版で登場。前作からですが、ゴーグルを装着してるのは、ミュータントといえども、はやく動くと風で目が痛いからでしょうか?

 

敵役アポカリプスがぜんぜん強くないという意見もあるようなのですが、個人的には十分強かったと思ってます。

クイックシルバー、ミスティーク、ビースト、サイクロップス、自分にとって誰が大切な存在かを思い出したマグニートーの連続攻撃、そして精神世界でのプロフェッサーの攻撃だけでは、びくともしなかったわけですから。

結局、『X-MEN:ファイナル ディシジョン』でフェニックスとなった姿を思わせる、ジーンの真の能力の解放と、自分にとって英雄であったミスティークを痛めつけるアポカリプスの姿を見て自分自身を取り戻したストームのだめ押しによって、やっとアポカリプスを倒すことができたのです。

ところで精神世界で戦うチャールズ、まだ自分の髪が1本残らずなくなってしまったことに気づいていないのか、髪の毛ふさふさ状態でしたね。

 

 

それにしてもエリックは、「こんな世界許せん!人間殺す!」→「やっぱりチャールズ大事!」→「でもやっぱり人間は嫌い!ばいばいチャールズ!」を永遠に繰り返しているように見えるところが残念ポイント。

でも、新3部作のおじいちゃん版エリックも天邪鬼っぽかったので、監督の中でのエリック像はこんな感じなのかなーと思って、毎度眺めております。

 

アポカリプスがチャールズの体に乗り移る儀式をしている最中、空中に浮かんでじっとしているエリック。

その前のシーンで、世界各地を破壊している最中ということはわかるのですが、このシーンだけ見ると、特に何もしていないように見えるのが、なんだか面白かったです。

説得するために近づこうとしても、エリックの作り出した磁場のせいで近づけず、ボヨンボヨンと手で押すだけのクイックシルバー、そしてそれには気づいていないエリック。と思いきや、レイヴンがちょっと大きな声で話しかけると、普通に聞こえる…最初から話しかけてりゃ良かった!

 

それにしても、せっかく4人も配下がいるのだから、儀式の最中に1人ぐらい自分のそばに立たせておいたほうが良いのでは、アポカリプス…。

案の定(?)わりと簡単にチャールズを奪還されてしまいます。

起き上がったアポカリプス、激おこ。

 

 

サイクロップスとジーン、ウルヴァリンとジーンの交流シーンも良いですね。

旧3部作を思い出してニヤニヤしてしまいます。

このあたりはさすが同じ監督、うまく第1作『X-メン』に繋げたなあと。

ジーン役ソフィー・ターナーは『ゲーム・オブ・スローンズ』でもそうですが、歳に似合わぬ落ち着きと貫禄があり、ジーン役にぴったり!成長してファムケ・ヤンセンになっても(!?)違和感のない存在感をちゃんと備えてます。

 

そしてオープニングの興奮に負けないくらい、エンディングがまた素晴らしい。

「(恵まれし子らの学園を狙う者がいれば)その者の魂を憐れむだけ」と言いつつ、X-MENを結成して、レイヴンに訓練させるチャールズ。

壁の奥からセンチネルが出てきて、X-MENメンバーはそれぞれ腕が鳴ります。

それを強い意志をもった視線で見守るチャールズ、Xを模した扉が閉まり…エンドロール!拍手!

 

リブートの噂も聞こえておりますが、この新3部作メンバーでのX-MENを、もっともっと見ていたいと思わせてくれる、素晴らしい幕の引き方でした。

 

余談ですが、アポカリプスの吹き替え担当の松平健氏が、インタビューにて「やはり、私が声を演じるアポカリプスが、世界じゅうの色んなところを破壊するシーンが最高でしたね!」とおっしゃっていましたが、それ、マグニートーじゃ…

 

 

X-Men: Apocalypse 2016年8月11日公開

 

*2016年8月2日試写会にて鑑賞、2016年8月11日映画館にて鑑賞