ドラキュラ伯爵(2020, Netflix)
個人的に配信開始を待ち望みすぎていた作品第3弾のドラキュラ!
なんせ『SHERLOCK』の制作陣ですからね、いやでも期待が高まりまくりですよ。
そしてちょっとだけ見るつもりがまあそんなのは無理で、当然のように一気見。
なんかもう超ド級すぎて圧倒された。
こんなものすごいものを新年早々3日間に渡ってじっくりと堪能した英国民の心境たるや…?
これまで踏襲されてきた古典的要素と新しい要素と解釈、ブラックユーモアとホラー、血生臭さと耽美的な雰囲気、畳みかけるような会話、絶妙な話の組み立て方、全てが奇跡的に融合。
ところどころ「いやこれマジ?」みたいなめちゃ笑ってしまうシーンがありつつ、作品の雰囲気がまったく壊れていないのがお見事すぎる。
第1話はドラキュラとジョナサン・ハーカーの関係性に焦点をあてつつドラキュラの宿敵をうまく絡ませ、第2話は船が舞台のさながら密室ミステリのような雰囲気、そして救いの物語である第3話。
3話とも切り口(語り口?)が違って色んな味付けが楽しめるのに、気づけば最後には綺麗に収束していた。
ツイッターでは第1話について「おっさんが花嫁に!」と書かれた複数の感想がプチパズっているようで、たしかに同じ制作陣の『SHERLOCK』もその方面(どんな方面だ)に人気があったようだけれど、なんとなくその表現はどうなんだろうかと考えてしまう。まあ楽しみ方は人それぞれなのだからなにが正解でも間違いでもないのだが。
基本的に冷静で余裕綽々で笑みを浮かべてるけどちょいちょい必死すぎる姿を見せてくれるドラキュラと、熟練者の殺陣みたいにぐいぐい斬り込んでくる宿命の敵(←みんなネタバレしまくっているからここで伏せても意味ないかもしれないが…)のコンビがとてもよろしい。
ウィッチャーもまだまだ繰り返し見たいのに、そこへドラキュラ配信でまた周回案件が増えて嬉しすぎる悲鳴をあげてしまう。
一時期Netflixにも惹かれるものがなくなってきたなーと思っていた(多分探しきれていないだけ…)けど、6アンダーグラウンド、ウィッチャー、ドラキュラと、好みど真ん中のものばっかり立て続けに配信されるから、頭がパンクしています。
言わずと知れた原作
みんな大好き『SHERLOCK』
ダークユニバースとは………………
大味だけど無駄に(?)出演者が豪華で結構好きだったりする『ヴァン・ヘルシング』。