ドクター・ストレンジの疑問点
本当はあらすじを含めた感想を書くべきなのかもしれないんですけど、とりあえず一言感想は書いたので、ディスク化されるまではもういいかなあ…と。
なので、今回は、2日連続で劇場鑑賞したにもかかわらず、いまいちストーリーを理解できなかった私の頭の悪さを存分に披露するつもりです。
読んでいて「この人何言ってんの?」って感じかと思います、すみません。
映画内の疑問点について書きますので、ネタバレ含みます。話の都合上、『X-MEN:フューチャー&パスト』のネタバレにもなりうる内容を含みますので、ご了承ください。あと、いつものごとくコミックのほうは読んでいないです。
疑問点1. 盗まれたページ関連
まず、マッツ・ミケルセン演じるカエシリウス率いるゼロッツの目的って、世界(とりあえずは地球)をドルマムゥの司る暗黒世界に染め上げたいってことなんですよね?
で、なぜ地球を暗黒世界に呑み込ませたいかというと、暗黒世界は、カエシリウスの言うところでは「永遠の命を生きられる、美しい世界」だからだ、と。
そもそも私は、映画冒頭でカエシリウスが書庫から盗んだページは、ドルマムゥを呼んできて、世界を暗黒世界に変えるやり方が載っているページだと初回鑑賞時は思っていたんですよ。
でもそういうことじゃなくて、あの盗まれたページに載っている魔法を使うと、暗黒の力が使えるようになるってことなんですよね。ついでにおでこに変なマークが浮き上がって。
カエシリウスは盗んだページを見て暗黒の力を得て、その強大な力で聖域をすべて破壊することでドルマムゥの地球侵略の手助けをするつもりだった、って理解でよいのでしょうか。
で、あの本じたいが暗黒の力を使う魔法が載った本だと思っていたんですけど、そうではない、と。盗まれたページの前のページに載っている、ドクター・ストレンジが使った時間を巻き戻す魔法は、アガモットの眼を開いて、インフィニティ・ストーンを使うことで時間を巻き戻せるだけで、べつに暗黒の力ではないってこと?
自然の摂理に反してはいるけれど、時間を巻き戻す魔法じたいは普通の魔法なんでしょうか。
疑問点2. エンシェント・ワンの不老長寿関連
映画中盤で、ドクター・ストレンジとモルドを助けにやってきたエンシェント・ワンの額にマークがあるのを見て、エンシェント・ワンが暗黒の力を使っていることをモルドが知るシーンがありましたよね。
で、その後、いまにも命を落としかけているエンシェント・ワンとドクター・ストレンジ2人のアストラル生命体同士が語りあうシーンがあります。
あのシーンでエンシェント・ワンが、何度やってもこういう結末になるとか、同じ結果を繰り返しているとかいうようなことを言っていた気がするんですよ。
それで私は勝手に、エンシェント・ワンは地球がドルマムゥに侵略されかけるたびに、それをリセットするため何度も時間を巻き戻しているんだ、って思っちゃったんです。ちょっと違うけれど、『X-MEN:フューチャー&パスト』の冒頭で、センチネルに殺されかけるたびに意識を過去に送って警告して難を逃れているみたいなイメージ。
当初、前述したように時間を巻き戻す魔法は暗黒の魔法だと思っていたので、「なるほど、エンシェント・ワンはそういうふうに暗黒の力(=時間の巻き戻し魔法)を使っているんだなあ」と理解したわけです。
しかし、時間巻き戻し魔法が暗黒魔法じゃないってことは、エンシェント・ワンが使っている暗黒の力は、いったいなんなんだろう?
暗黒の力を不老長寿にのみ使っていて、暗黒の力のおかげで何百年も同じ外見でいつづけている、ということなのですかね。
3. カエシリウスの涙
まあ、これは疑問というかただ驚いただけなのですが。
カエシリウスとドクター・ストレンジが対峙して、カエシリウスがエンシェント・ワンの悪口を吹き込むシーンがあります。
「かつては私もエンシェント・ワンを師と仰いだけれど、結局あの女の手品を見せられるだけだった」云々というところです。
たしかあのシーンだったと思うのですが、カエシリウスがしゃべりながら密かに一筋の涙をこぼしているシーンがあったのです。
初回鑑賞時から、えっカエシリウスって涙を流すようなキャラクターなの?ということに非常に驚いて、見間違いかなとも思ったのですが、2回目を見てもやはり涙を流していました。
映画冒頭から躊躇なく他人の命を奪っていたカエシリウスだったので、涙がミスマッチに思えたのですが、そもそも大切な人を失ってボロボロの状態でエンシェント・ワンの弟子になったようなので、過去のことを思い出して自然と涙がこぼれたのでしょうか。
疑問点4. パングボーンの下半身不随の治癒
これは魔術によって動けるようになった、と単純に解釈すればよいだけの話?
けれど、エンシェント・ワンがドクター・ストレンジに対して、手を治してもとの世界に戻るもよし、未知なる悪と戦っていくもよしみたいなことを言っていたし、現に映画終盤でもドクター・ストレンジの手は元どおりには動いていないように見えます。
つまり、動かなくなってしまった体を動かしつつ、武器としての魔法を使う(=両立する)ことはできない??
パングボーンは「もっと学ぶこともできたけど、能力不足だった」と言っていましたが、それは武器としての魔法の鍛錬をするほどの能力もしくは気力はなく、体を元どおりに動かせるようになるための魔法の鍛錬のみに終始した、ということかな。
あと、エンドロール後、モルドがパングボーンの体から魔法の力の塊のようなものを奪ってしまいますけど、あれはモルドの考える"自然の摂理"には魔法そのものがそぐわないから、ということなのでしょうか。
疑問点とは別ですけど、パングボーン役の方、ぜったいどこかで見た顔…と思っていたら、『デンジャラス・ビュティー』の2枚目同僚刑事、そしてハル・ベリーの『キャットウーマン』の相手役だった方ですね。
それにしても、書けば書くほどわけがわからなくなってきて、しかも自分の頭の中の「?」をうまく文章にする能力もなく、辟易してしまいました。
もう1回劇場で観るか、ディスク化を待つかちょっと決めきれていませんが、これらの疑問点を自己解決できる日がくるのを祈ります(笑)