The World is Not Enough.

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主に映画と海外ドラマの感想を書いてます。ネタバレなしカテゴリ以外はネタバレあり。時々文房具やコスメの話も。

美文字を目指して

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みなさまこんにちは。

このところ少し精神的に調子が良くなく、『武則天』の感想がまったく書けておりません。ひとこと感想みたいなものならば書けるとは思うのですが、語りたいことはたくさんあるので、ごまかさず(?)、調子が戻ったらぼちぼちと書いていこうと思っております。

 

さて、先日書いた記事ともすこし重なる話ではありますが、みなさんは普段の生活で、どの程度手書きで文字をお書きになるでしょうか。

 ※筆記具についてつらつらと書いた過去記事です。

gisele007.hatenablog.com

 

パッと思いつくものだと、まず人目にふれるのは、仕事上の書類、伝言メモ、年賀状などのハガキに添える一言、手紙の本文や宛名、履歴書、それとあちこちで書く機会のある、ご自分のお名前・住所あたりでしょうか。お子様のいらっしゃる方は、連絡帳や、お子様の持ち物への名前書きなんかもありますね。

自分だけが目にするものだと、代表的なのは手帳・日記類かな。

 

パソコンやメールのおかげで、文字を絶対に書かなければならない局面というのは減ったかもしれません。しかしながら、印刷した文字ではそぐわない場面や、そもそも印刷するほどでもない文字というのもけっこうあるものです。

そうすると手書きの出番ということになるのですが、自分の書く文字に自信がある!と言える方は、どのくらいいらっしゃるでしょうか。

 

私自身はというと、周りの人からよく「すごく読みやすい字を書くね」と声をかけてもらいますが、決して「美しい字」が書けるわけではありません。

もちろん、日常生活においては読みやすい字を書くことができれば特に問題はないのですが、私の中には、子どもの頃から自分の字に対する強いコンプレックスがありました。

 

私の祖母は書道の師範級か何からしく、毛筆も硬筆も非常に達筆です。また、母はいわゆる美しい字ではないけれど読みやすい字を書く人で、毛筆はそこそこ上手です。父はというと、ふにゃふにゃの下手かつ読みにくい文字…毛筆は知りませんが、推して知るべしといったところでしょう。そして子どものころ、いや、中学生頃までの私の書く字は、完全に父の字と同じでした。

ノートに私が書く文字を見るにつけ、母は、読みにくいからもう少しきちんと書きなさい、と呆れたように言っていました。しかし当時の私は、自分の字が汚いことは自覚していたものの、それをなんとかするすべを知らなかったのです。母は、私が父に似て、"うまれつき"字が下手なんだと思っていたふしがありました。

 

そんな私にとっての転機が訪れたのは、高校生になったころでした。

高校生ともなると、「子どもだから字が下手くそなんだ」という自分に対する言い訳もだんだん苦しくなり、また、友人とノートを貸し借りするたびに劣等感を感じます。

だからといって書道教室に行くほどの勇気のなかった私は、まず、読みやすい字だなと思う友人数名の字をじっくり観察することにしました。その結果、ひらがなは特徴を掴み切ることができなかったものの、カタカナ・漢字についてはたった1つ、「カドを意識する」だけで劇的に読みやすい字を書けることが分かったのです。

私には、今、この記事を読んでおられる方々の呆れた気持ちが、手に取るように理解できます。当たり前すぎて話にならん、そう思っておられることでしょう。その通りです。しかし、私は高校生になるまで、そんな当たり前のことすら理解していなかったのです。

ともかく、高校生だった私は、カドを意識してきっちり書くことを徹底し始めました。はじめは字を書くのに妙に時間がかかりイライラもしましたが、次第に意識しなくても書けるようになり、その頃から周りの人に読みやすい字だねと褒めてもらうことが多くなりました。

スタート地点があまりにもひどかったため、「読みやすい字」でも大いなる進歩でした。そして私はその後、自分の字にそこそこ満足して暮らしていました。相変わらずレベルは低いものの、少なくともこれで字の超下手くそな人ではなくなったぞ、という安心を得たのです。

 

ところが、社会人になった私の前に、その安心を大きく揺るがす2人の女性が現れました。1人は当時30歳前後の方で、もう1人は40代前半の方だったかと思います。このお二方が書いた封筒の宛名を見て、私は心底驚きました。あまりにも美しい文字だったのです。

封筒、しかも仕事で届く封筒なんて、宛名など見ないで封を切って中身を取り出し、封筒はポイッと捨ててしまう方も多いとは思います。しかし私は他人の書く文字に興味があるので、絶対に一目見るのです。

「こんな綺麗な字で宛名の書かれた封筒で書類が届いたら、どんなに素晴らしいだろう!そしてこんな綺麗な字なら、送付する書類に添えた一言も、どんなに見栄えがするだろう…。」

当時の私は、そう思いました。

そして、またもや彼女たちの字を観察する日々が始まったのですが、今度はうまくいきませんでした。なぜなら彼女たちの書く文字はただただ美しくて、素人の私には規則性が発見できなかったのです。

 

そうこうするうちに仕事も忙しくなり、折に触れ彼女たちの文字を目にするたびに「いいなあ…」という気持ちにはなったものの、しょせん私にはどうすることも出来ない、と諦めの境地のまま、日々を過ごしていました。

ものぐさゆえに、すぐに「まあ、いっか」となってしまう私ですが、最近になって、自分の中で、まあいっかでは済まされない出来事が起きました。

祝儀袋に名前を書くこととなったのです。

 

普段から書きまくっている硬筆でさえ上手ではないのに、毛筆なんて滅多と書かないので、恐怖心が半端ではありません。筆ペンすら怖いので、筆ペン風に書けるというサインペンを買ってきて、そこらへんに落ちていた(片付けましょう)チラシの裏に何度か練習。

…まずい。想像以上に下手くそすぎる。

しかし何度書いても埒があかなかったため、ここで私の悪い癖である「ええい、やってしまえ!」という気持ちが発動して、いざ本番。

ご想像の通り、練習と寸分違わぬ微妙な出来の文字がそこにはありました。

 

そもそも、筆ペンや筆ペン風サインペンは書きにくいということは分かっています。自分を慰めるため、事実かどうかはともかく、何度もそう言い聞かせました。

それでも一度心に呼び覚まされた手書き文字へのコンプレックスは、そうそう簡単に払拭されるものではありません。

ただ、人付き合いがそんなに上手ではないことを自覚しているので、私は習い事のたぐいが苦手です。書道教室に通うのは、ハードルが高すぎます。かといって、高校生のときのように綺麗な字を書く人の文字を眺めていても意味がないことは、社会人になってからの経験で実感済みです。

私の狭い知識で思いつく、私に残された道は、通信講座しかありませんでした。

 

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というわけで、パッと思いついたユーキャンの実用ボールペン講座と、美子ちゃんで有名な日ペン(日本ペン習字研究会)のボールペン習字との比較検討をしました。

目安となっている学習期間は、どちらも6ヶ月で同じでした。

受講料は、

ユーキャン
分割の場合;1,980円×16回の、合計31,680円
一括の場合;31,000円

日ペン
分割の場合;3,284円+2,000円×14回の、合計31,284円
一括の場合;28,900円

 

あくまで私の主観ですが、ホームページを見た感じだと、日ペンのほうが真面目一徹かつ老舗感が出ていました。また、日ペンだと、講座終了後に『ペンの光』っていう月刊誌を購読して作品を投稿することで段位認定とか目指せるようです。

しかし私はまだそこまで本気でのめりこめるかはわからないので、とりあえずCMでよく目にするユーキャンに気持ちがぐらぐら…。我ながら単純です。結局、まずはユーキャンの実用ボールペン字講座を申し込みました。

 

ところで、どちらの講座も1日20分と書いてありますが、さすがにそんなに甘くないであろうことは私も承知しています。テキストを終わらせるだけなら確かに20分でできますが、自分でノートかチラシの裏かを用意して、ひたすら同じ文字を書き続けて初めて効果があると思います。

そもそも、日ペンのほうは分かりませんが、ユーキャンのボールペン字講座なんて、人気講座の超上位なわけです。それだけたくさんの人が受講して、そんなに簡単にきれいな字が書けるようになるならば、今頃世間は美しい文字を書く人であふれかえっているはず(笑)

そうなっていないのは、やはり、地道な努力が必要ということでしょう。通信講座だと怠けてしまう、という、学生時代に進研ゼミやZ会が続かなかったタイプの方は、素直に書道教室で学んだ方が良いかもしれません。

 

はたして私の文字は少しでも上達するのでしょうか?

決して安くはない(というか見た瞬間、思わず「高っ!」と言いました)受講料ですが、無駄にしないよう頑張りたいと思います。

現在仕事をしているわけでもないので、ボールペン字講座なんて贅沢品なのですが、これを機にコンプレックスが解消されますように。

そして、日記や手紙を書くのがいっそう楽しくなるといいなと思っております。

 

※今回は、はてなブログのお題に沿って書きました。
なお、ユーキャンや日ペンの宣伝記事ではありません。

お題「ちょっとした贅沢」