スーサイド・スクワッド
さあさあ、観てきましたよ~!
といっても、予告編の出来の良さのわりに"バズ"らなかった試写会後のSNSの雰囲気とか、ジョーカーの出番があわせて10分程度と分かってからの、やたらの「悪カワ(=カワイイ)ヒロイン ハーレイ・クイン」推しとか、不安要素はかなりありました。
リブート版『ファンタスティック・フォー』より良ければ良しとしよう。
そんな気持ちで、映画館へ。
※ダメダメ映画代表・リブート版『ファンタスティック・フォー』の感想。
画面構成は全体的によく言えばポップ、悪く言えばごちゃついてる。
けど、ヴィランたちが主役のこの作品は、このテイストで問題なし。
個々の戦闘シーンもわりと見応えあり。
クライマックスは、今夏公開の某映画にちょっと似ていたけど(笑)
映画館の看板で、「ハーレイ・クインと悪者たち」みたいなこと書かれてますが、確かにハーレイ・クインは魅力的なキャラクターだし、マーゴット・ロビーも好演してるとはいえ、それはちょっと他のキャラクターに失礼では?
そして「出演時間まさかのトータル10分」みたいに言われていたジョーカー。
話の進行からしても、これくらいの出番で違和感ないし、なんせ存在感びしびし放ってます。
ジャレッド・レトは好演。なにかとヒース・レジャー版と比べられがちですが、『ダークナイト』とは話のテイストが違うので、現在のDCユニバース映画の雰囲気にはジャレッドの演じたジョーカーがとても合っているように思いました。
存在感ありまくりがゆえの、終盤のハーレイ・クインの妄想シーンでのジョーカーの姿が活きる活きる。
この映画中最大の興奮ポイントが、自分の命令に、ためらいもせず薬品槽へ飛び込んだハーレイ・クインを放置…しようとしたけどやっぱり自分も飛び込むジョーカー!
見た目は濃厚な牛乳みたいだけど明らかにアブナイ薬品にまみれて絡み合う2人。
興奮。興奮しかありません。以上。
出てると思わなかったあの人が出ていたり、メタヒューマンへの言及も度々あるなど、ジャスティスリーグ関連のネタもあります。
『バットマンvsスーパーマン』を未見の方は、良ければそちらを先にご覧いただいてから(ただしアルティメットエディションのほうで!)、本作品をご覧いただくと良いかと。
全体的にテンポも悪くなく、エンタメ作品として、十分な水準を満たしていたと思います。
妙なところに力を入れている感があるのがDCユニバースの良いところ。
ただ、『デッドプール』同様、ブッ飛んでるはずの悪役たちが、総じてたいしてブッ飛んでないのが賛否分かれるところかな。
まあ、あまりブッ飛びすぎた"本当の"悪い人間が主人公の映画を観たいかと言われると困るので、私はこれで良かったと思っています。
最後に一言。
ヴィオラ・デイヴィスが怖い(笑)
Suicide Squad 2016年09月10日公開
エクステンデッド・エディションが発売中。
ハーレイとジョーカーの追加シーンがあるので、できればこちらのバージョンで観ていただいたほうが面白いです。
アルティメットエディションがおすすめ。
いずれにせよ好き嫌いが分かれそうですが、劇場版よりは唐突さが薄れているかと。