アサシンクリード(映画版)
公開初日と翌日と2回観て、大興奮したままブログを書くのをサボっていました(笑)
あらすじはシンプルです。
人間の自由意思を操ることができる古代兵器・エデンの果実(リンゴ)を巡り、長きにわたって対立してきたアサシン教団とテンプル騎士団。
死刑囚カラム・リンチ(マイケル・ファスベンダー)の祖先は、エデンの果実を手にしたことのあるアギラールというアサシン。
ソフィア・リッキン博士(マリオン・コティヤール)は、世界から暴力を根絶するためにエデンの果実を探し求めており、リンチにアニムスという機械でアギラールの記憶を追体験させ、その在り処を知ろうとします。
当初は何がなにやらさっぱりなリンチですが、"流入現象"と呼ばれる、祖先の記憶や能力が自分と同化する現象を体験し、アサシン教団とテンプル騎士団の戦いへと身を投じていきます。
映画版アサシンクリードは3部作が予定されているということで、今回は導入編。
ゲームのほうはどんどん設定が複雑化してきている感もあり、私も理解しきれていないのが正直なところですが、この映画はうまくエッセンスを抜き出して映画化していると思います。
この映画の見所の1つともいえるイーグルダイブ(高いところからの落下)やロープをつたっていく所など、CGでなく実際にスタントを行なっているそうで、重力の感じられるアクションは見事。
最近公開された『トリプルX:再起動』のような、派手なアクションが目白押しの映画と比べるとどうしても地味な感じがしてしまうとは思いますが、そもそもアサシン(=暗殺者)である以上、あまり目立つ動きは好ましくないわけで、そのへんはご勘弁を。
陽のあたるところで大立ち回りをするというより、闇に紛れて1人ずつ敵を倒していくのが本業なのです。
しかしこの映画、静(現代パート)と動(過去パート)のメリハリ、そして静と動が邂逅する瞬間の見事さたるや。
「真実はなく、許されぬことなどない」の使いどころの上手さに、月並みな表現ながら震えるほど感動し、鳥肌が立ちました。
ゲーム版に最大限敬意を払いつつ、ゲーム未プレイの方にもアクションサスペンスとして楽しんでいただける、素晴らしい映画化作品です。
アクションがすごいので4DXとか3D鑑賞が推奨されがちですが、出来れば2Dで観てほしいです。
スペインの独特の乾いた雰囲気の街並みや建物とかアサシンたちのアクションは、2Dで観てこそ息遣いを感じられ楽しめると思います。あとストーリーに集中していただきたいっていうのもあるので…。
毎度のことですが、IMAX2D上映がないのが本当に悔やまれます。『マグニフィセント・セブン』の時にも思いましたが、馬の駆ける音やいななきがもっと迫力が出ただろうになあ…。
ゲーム版をご存知の方にはニヤニヤする場面が満載!ただのゲームの再現シーンの繋ぎ合わせじゃないから、退屈さとも無縁。
ゲーム版を知らない方も、元ネタがゲームだからって敬遠なんてもったいない!これを機にゲーム版に興味を持っていただけたら嬉しいし、そうでなくても映画は観てね!(笑)
ジャスティン・カーゼル監督、マイケル・ファスベンダー、マリオン・コティヤールのトリオでの最初の作品。
アサシンクリード2で初登場したエツィオ・アウディトーレの人生をまるごと体験できる3部作セット。この3部作をやっておけば間違いない!(※1はPS3版のみでPS4ではプレイできないので、PS4でプレイできる中では2がシリーズ中で一番古い作品です)
フランス好きの方はぜひこちらを。
イギリス好きの方にはこれ。ビッグベンに登ったり、ロンドン塔内部に潜入したり出来るゲームはそうそうありません。